有馬記念は競馬史 名場面
有馬記念は、毎年恒例の中央競馬最終のG1であり、いわば年度総決算的な存在です。それが有終の美を好む日本人特有の気質と相まって、独特の人気を博しています。そもそもこのレースは、中山に東京のダービーに対抗できる大レースをということで、昭和31年から行われています。以来60年以上の歴史がありますが、その間競馬史に輝く名勝負、名場面が数多く記録されています。
有馬記念は別名グランプリとも呼ばれ、春の宝塚記念と同様ファン投票によって出走馬が、選定されています。天皇賞・秋やジャパンカップで活躍した一線級の古馬と4歳の菊花賞組が一堂に会し、おまけに外国からの遠征馬にもジャパンカップの優勝馬に限り、門戸が開かれています。超豪華メンバーがそろい1年を締めくくる、ドリームレースになっています。
なお2000年から同一年度に天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念の3レースすべてに優勝すると、内国産馬なら2億円、外国産馬ならば1億円の報奨金制度が新設されました。中山競馬場の2500メートルのサーフを、人気を背負った馬たちが颯爽と駆け抜けていき競馬の1年間を締めくくる大レースを展開していき、観客も一丸となって盛り上がるレースです。